カテゴリ:■ 様々なワイングラスの是非賛否( 12 )

ワイングラスへの拘りは人(またはメーカー)それぞれです。そもそも「好みの味」は人によっても時によっても変わりますので、好みのワインも好みのグラスも十人十色です。ここでは「好みの味」ではなく、「ワインの香味が最も複雑に感じる」を基準にした、いたって簡単なグラスの判断方法をご紹介します。

コルク栓を抜いたワインの上澄み20ml ほどを除いてから、比較するグラスにそれぞれ20ml 程ずつ静かに注ぎます(他のグラスや計量カップ等を介さないこと)。ワインの温度感にだけ注意して飲み比べると、グラスによってワインの温度が違っているように感じるでしょう。香りも味も よりヒンヤリと感じるグラスが より優れているグラスです。より多くの香味を感じ取れ、香りと味の強さも等しいはずです。既成概念やメーカーの謳い文句に囚われずにこの方法で試飲すると意外な結果になることが多々あります。

二種類の和吉グラスも同様です。
【T-340】と【F-400】に20ml ほどずつ注いで比較し、よりヒンヤリと感じる方がそのワインに適しています。

一度「好みの味」を離れて「香味の複雑さ」を意識するとまた新しい発見があるかもしれません。

詳しくは和吉グラスの<ホームページ> http://wakichi-koubou.com/ または<WAKICHI GLASS Topics>http://wakichi.exblog.jp/ をご覧ください。









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by wakichi-koubou | 2017-03-23 20:24 | ■ 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)
赤もまともです。白同様に端的な味わい表現と正しい適温の表記。廉価な量販品ですがセンスを感じます。先日空けた白のエコパックには MOULIN DE GASSAC(赤) を入れて試飲。
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舌に味蕾マップが有っても無くてもラッパ飲みの味は、グラスで飲む味に勝ります。この違いこそが、多くのワイングラスセミナーに疑問符が付く理由です。











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by wakichi-koubou | 2016-07-30 05:31 | ■ 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)
このエコパックワイン、巷の高級酒が恥ずかしくなるような健全な状態です。シャルドネ & コロンバール、187ml、アルコール度11.5%、お薦め温度 8~10℃。酸化防止剤:亜硫酸塩、リーファーコンテナ使用、その他の記載内容も全て◎!

好ましいグラスは風船形だと思いましたが、試してみると樽形でした。ですが、ご存知の方にとっては既に常識ですが、グラスに注がず、エコパックに直接口をつけてラッパ飲みした方が美味しいです。アウトドアに便利なだけでなく、グラスがワインの味覚情報をどれだけマスキングしているかを簡単に試すことが出来ます。そして和吉グラスがどれだけそのマスキングが少ないかが解ります。最高だと思ってきたグラス、またはお手元にあるグラスでお試しください。バックインボックスと違い、自分専用で使えるエコパック(187ml)は、飲み口に鼻を近付ければ、グラスによってスポイルされていない香りを感じる事も出来ます。更に!使い捨てるには勿体なく、ラッパ飲み実験したいワインに使い回したり、これからの夏休みに持って出掛けたいワインを入れるにも便利です。勿論グラスは不要です。実売価格は 250~350円です。
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※ ボトルからエコパックにワインを移される際は、ジョウゴ等他の道具は使われないことをお薦めします。
※ (株)フィネスが取扱う商品ではありません。








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by wakichi-koubou | 2016-07-28 05:17 | ■ 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)
SNSで見かける「大きなグラスでサービス、飲む速度と量が増える!?」
ケンブリッジ大の研究チームが結論づけたと言う記事について…
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この実験に用いたグラスの形状や材質は定かではありませんが、370ml と 250ml の大きで比較実験した結果のようです。ワインの美味しさの観点からすると、370ml のグラスはとても適当な(好ましい)大きさで、250ml は小さ過ぎます。もしこの実験が 370ml と 550ml で行われた場合、「(370mlの)小さなグラスの方が、飲む速度と量が増える」結果になる可能性があります。単に「グラスは大きい方が良い」わけではありません。※ 写真はFacebookから転用させていただいております。

2016年現在、昨今のワイングラスは、演出効果を図った超大型のものが多く、味わいのバランスを優先させて消費量を上げるためには、グラスはむしろ小型化に向かう必要があります。




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by wakichi-koubou | 2016-06-10 05:40 | ■ 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)
様々なワイングラスの是非賛否【その8】

オーケストラの演奏は、直接音と間接音がバランス良く響かなければ心地よさも迫力もありません。大きな編成でもヴァイオリンのソロでも、会場が大き過ぎればもの足りない音に、小さ過ぎれば煩い音になります。

ワインとグラスの関係もこれに似ています。「ワインはグラス内で充分に酸素に触れることで香りが立ち、大きな空間にその香りが溜まる」と説明されているメーカーのグラスでも、ワインが少なくなると 香りも味も弱く(薄く)感じることはありませんか? これは、オーケストラを球場で聴いているような状態です。ワイン液面から放たれ続けている香りさえ鼻まで届かず、溜まる香りよりも逃げる香りの方が多いことが理由の一つと考えられます。グラスは正にワインのコンサートホールです。最後の一口まで微細な表現を感じ取ることが出来るその容量は 500ml程度が最大です。これを越えるものは演出重視のグラスと言えるでしょう。

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2016. 2.23 ディズユイットさんにて。
鱈の白子のムニエル エスカルゴバター風味と BOURGOGNE MOUSSEUX ROUGE / CHATEAU DE LA VELLE

和吉グラスホームページ
http://wakichi-koubou.com/

 
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by wakichi-koubou | 2016-02-23 23:46 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)

<新製品の意味>

”新製品”や”新シリーズ”の発売が繰り返えされることに疑問を持たれたことはありませんか? ワイングラスに味覚的な性能を求めた場合、若干(数ミリ程度)の寸法改良は有り得ますが、見た目から形状や大きさが変わってしまう事は有り得ません。「美しい形」は数年刻みで変化しても、ワイン醸造 または人間の味覚嗜好が大きく変わらない限り「美味しい形」は変わりようがないからです。多くのシリーズを有するメーカー、定期的に新作を発売するメーカーほど高い生産力を持っています。その生産力を維持する為に販売量を強いられ、また新しいセールストークと新しい製品を出さざる得ない状態… これは大きくなり過ぎた企業に共通のスパイラルかもしれません。当然そこに求められるものは「美味しい売上」です。「美味しい形」が変わる理由のひとつです。


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by wakichi-koubou | 2015-03-01 14:35 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)

<ワイングラスの大きさについて No2>

「グレードが高いワインほど大きなグラスが適している」また、「熟成が進んだワインほど大きなグラスが適している」と言われています。「グラスが大きいほど酸素と触れる面積も広く、その空間に香りが溜まりやすく、味わいにも迫力が出る」という理屈です。シャンパーニュについても同じように言われていますが、そもそもフルートグラスの場合は8分目ほどまで注がれ、香りが溜まると言う空間部は殆どありません。シャンパーニュの香りは重要ではないのでしょうか…

確かに、大きなグラスほどワインが空気と接触することで生まれる熟成香は出やすく、その香りが大きな空間に溜まることで香りは豊かに感じます。ところが味はこれに比例せず、大きなグラスほど弱々しくなります。そして豊かな香りは持続しません。大きなグラスはワインの酸化速度が早いからです。同じ形の400ccと800ccほどのグラスで実験すると解り易いでしょう。

■ 大きなグラスの香味バランスの傾向…「(熟成香>果実香)>(味)」

ただでさえ果実香や酸味、渋味、コクが大人しくなる年月を経たワインには不向きです。

■ 小さなグラスの香味バランスの傾向…「(熟成香<果実香)<(味)」

若いワインの鋭い香味がより強調されることになります。

※ ワイングラスは大き過ぎても小さ過ぎても好ましくありません。特定の要素に片寄らないバランス「(熟成香=果実香)=(味)」が理想です。ワインのグレードが高くても低くても、熟成が若くても進んでいても、大きさの異なるグラスの使い分けは必要ありません。グラスの使い分けはが必要なのは、生産地やブドウ品種、醸造の違いによる味わい(個性)によって形の異なる2種類(樽形と風船形)に別れるだけです。

シャンパーニュ用とされるフルートグラスは香味を楽しむには適していません。乳酸菌発酵しているシャルドネやピノノワール以外の赤ワインに適している樽形グラス【T-340】に、スティルワインと同じく注ぐ量は4分目ほどが最適です。シャンパーニュも含めてバランス良い味わいに必要なワイングラスは2種類です。若いワインやグレードの高いワインは、注ぐ量を4分目ではなく3分目程度に減らすことが使いこなしのポイントです。 記:2015. 3. 1


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by wakichi-koubou | 2015-03-01 14:29 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)

<シャンパーニュの泡について>

写真1はシャンパーニュをグラスに注ぐ際に拡散する炭酸ガスをフリアーシステムズ社が自社の赤外線カメラでサーモグラフィ化した画像です…

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よく目にする記述に「①シャンパンは泡が抜けにくい細身のフルートグラスで…」や「②フルートグラスの底に傷を付けることで豊かに立ち上る泡を楽しめます…」がありますが意味は真逆です。真実はどうなんでしょうか。

グラスの底から沸いて失われる泡の量よりグラス内で空気と接触しているシャンパーニュの液面から失われる量の方が多いと言う観点からは口径の狭いフルートグラスが有利でしょう。しかし写真2のように泡立ち続けるフルートグラス(手前左)と液面積が広くても殆ど泡立たない風船形グラス(右奥 和吉グラス【F-400】)では、左手前のフルートグラスの方が遥かに泡(ガス)の損失が大きいです。ガスの損失はグラスの形状よりもガラスの質と仕上がりの綺麗さに左右されます。

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写真3は某社製風船形グラス。グラス底部で小さな泡と液面の大きな泡が確認できます。
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シャンパーニュ液面に泡があるほど、またその泡が大きいほど口当たりは荒くなります。和吉グラスは【T-340】は勿論、【F-400】でも泡は殆ど無く、またあっても大変に小さいので口当たりがとても滑らかで、且つガス圧はとてもパワフルです。

全米科学アカデミーは2009年の会報で、シャンパーニュの泡には風味を高める化学物質が液体部の30倍も含まれていることを発表しているそうです。ガスが抜けるほど美味しさも抜けてしまうことは明らかで この観点からすると②は本末転倒でしょう。

シャンパーニュを泡立たせるように注いだり、デキャンタに移したりすることは美味しい飲み方とは言えません。

※全てのフルートグラスが写真2のように泡立つわけではありません。写真2は炭酸水を使って撮影していますが、シャンパーニュを注いでも同じ現象になるわけではありません。和吉グラス【T-340】は炭酸水を使って泡立ちが止まるかを検品していますが、【F-400】では行っておりません。

記:2014.9.4


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by wakichi-koubou | 2014-09-04 07:07 | ■ 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)
<クリスタルガラスの質について>

ロブマイヤー社やザルト社の硝子素材は軽く、弾力性があり、丈夫で曇りにくい鉛を含まないカリクリスタルです。リーデル社やバカラ社の硝子素材は輝き、響きの点で優れている鉛を含んだレッドクリスタルです。どちらも美しく質感の高い硝子です。ワインの香味はグラスの形や大きさだけでなく厚さや質量にも影響される為、和吉グラスはそれに有利な前者のカリクリスタルを使っています。

強度が保てるぎりぎりの薄さに作っている和吉グラスは、ワインの色がグラスの色に影響されにくいので、くすみの無い鮮明な原色に映ります。
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by wakichi-koubou | 2014-07-20 07:04 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)
<ワイングラスは大きいほど香りが溜まるのか?>

大切なのは溜まる香りの質(バランス)です…

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グラスが大きいほど注がれたワインの液面は広がりますので酸化も早く進みます。ワインの液面から放たれた香りは鼻に届くまでの時間(または距離)で変化します。液面近くの香りは果実のフレッシュさに満ちていますが、液面から離れるほどそれは薄れてアルコールと熟成のニュアンスが強まります。800mlを越える超大型のグラスに数十mlほど注いだワインは 甘くボリュームがある半面、輪郭と密度感はソフトな印象になります。またワインは他の物質(例えばグラス)に触れる面積が広いほどその影響を受けますので、グラスの質量は小さいほど歪みの少ない香味を保てます。ワイングラスは大き過ぎても小さ過ぎても 質(バランス)の良い香りは溜まりません。

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by wakichi-koubou | 2014-07-20 07:02 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)