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和吉グラス製作のきっかけ

Aのグラスは酸味が際立ち、
Bのグラスは甘味が際立ち、
Cのグラスは渋味が際立ち、
と グラスが10種類あればワインの味わいも10通りです。
格好のよいワイングラスは数多ある中、
味のバランスの好いグラスが次々と廃盤になってしまったことが
和吉グラス製作のきっかけとなりました。

「グラスによる味わいの違い=際立つ香味要素の違い」ならよいのですが、
残念なことに薄れてしまう香味要素もグラスによって様々です。
美味しさが増すのは大歓迎ですが、 減ってしまうのは許せません。
減らない為にはどうしたらよいか?
それは一部の香味だけを際立たせないこと。
そう バランスです。

廉価なテーブルワインでも 高価なヴィンテージワインでも
その魅力をどこまで味わえるかはワイングラスの味覚的なバランス次第。
容姿のスタイリッシュさやエレガントさ、モダンさ、
はたまたブドウ品種や生産地などから連想されるイメージで
グラスをデザインしても香味のバランスは調いません。

2014年 3月、
試作と試飲を繰り返して希望通りの2種類のグラスが完成しました。
ブドウ100%で醸造されアルコール度数13%前後のワインであれば
大方どちらかの和吉グラスでバランスが調い、
他のグラスでは薄れてしまう様々な香味をしっかり感じることが出来ます。


※不健全に変質したワインを和吉グラスに注いでも健全な美味しさにはなりません。
メイドインは最高級クリスタルブランドのOEM生産も請け負っている
スロヴァキアの工場で、伝統技術の口吹製法によるハンドメイドです。
無意識に杯が進みますので飲み過ぎに注意してください。

和吉グラスの完成、和吉工房の法人化、オンラインショップの開設等、
ご協力くださいました方々に心よりお礼申し上げます。
また、和吉グラスをご購入くださいました方は勿論、
ご購入になられなかった方にとりましても
このページがワインの更なる美味しさを知るきっかけとなりましたら幸いです。


                                和吉工房
by wakichi-koubou | 2014-03-01 22:47 | 和吉グラス製作のきっかけ

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