[その8] ワイングラスとコンサートホール

オーケストラの演奏は、直接音と間接音がバランス良く響かなければ心地よさも迫力もありません。大きな編成でもヴァイオリンのソロでも、会場が大き過ぎればもの足りない音に、小さ過ぎれば煩い音になります。

ワインとグラスの関係もこれに似ています。「ワインはグラス内で充分に酸素に触れることで香りが立ち、大きな空間にその香りが溜まる」と説明されているメーカーのグラスでも、ワインが少なくなると 香りも味も弱く(薄く)感じることはありませんか? これは、オーケストラを球場で聴いているような状態です。ワイン液面から放たれ続けている香りさえ鼻まで届かず、溜まる香りよりも逃げる香りの方が多いことが理由の一つと考えられます。グラスは正にワインのコンサートホールです。最後の一口まで微細な表現を感じ取ることが出来るその容量は 500ml程度が最大です。これを越えるものは演出重視のグラスと言えるでしょう。

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2016. 2.23 ディズユイットさんにて。
鱈の白子のムニエル エスカルゴバター風味と BOURGOGNE MOUSSEUX ROUGE / CHATEAU DE LA VELLE

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by wakichi-koubou | 2016-02-23 23:46 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)