[その14] シャンパーニュ用グラスの流行り廃り

平たいクープ形から細長いフルート形への移行ほど極端ではありませんが、昨今はフルート形から樽形グラスへの移行の勢いが増しています。長きに渡り「シャンパーニュにはフルート形」が常識と謳ってきたメーカーのセールストークの変化は滑稽でしかありませんが、さて…
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和吉グラスは発売当初からシャンパーニュにも樽形のグラス【T-340】をお薦めしていますが、最近の流行を見越していたわけではなく、ワイン(シャンパーニュ)の過不足ない味わいのバランスを追求した結果が【T-340】ですので、製法や形状、重量等の隅々に理由があります。

最近見掛ける樽形グラスの多くは、別々に作ったボウル部と脚部を接着する「付け脚」と言う製法です。この製法で作られた多くのグラスは接着部、つまりボウルの底部に角がない為、シャンパーニュの柔らかさが強調され、スッキリしたシャープな一面までも丸くしてしまう傾向があります。ブランドノワールならまだしも、ブランドブランは輪郭が滲みパンチに欠ける味わいに振れます。和吉グラスは「引き脚」製法により、ワインの酸味が丁度良く感じる角度をつけています(この角度が乳酸発酵している近年のシャンパーニュにも丁度良い事は、製作中に分かりました)。

グラス底部の角度はワインの味を大きく左右します。見た目が同じように見えるグラスでも、これら細部の違いがワインの味わいを違って感じさせています。「シャンパーニュには樽形グラス」は一時代の流行だと思いますが、ワイン造りが大きく変わらない限り、和吉グラスも変わることはありません。「シャンパーニュには樽形グラス【T-340】」です。
記:2018.4.5











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by wakichi-koubou | 2018-04-05 05:32 | 様々なワイングラスの是非賛否 | Comments(0)