カテゴリ:コラム( 6 )

食べ物や飲み物の美味しさ(香りや味)の感じ方は人によって様々です。嗅覚と味覚の感度差や、生まれ育った食文化の違いが大きく影響するからです。一般的に行われている嗅覚と味覚を使ってのワインの試飲方法は、単に好みの味かどうかの判断には良いですが、ワインが本来あるべき健全な状態かどうかを判断する場合には正確性に欠けます。以下の試飲方法は、馴染みのないフルーツやハーブの名前を知らなくても、難しい栽培醸造技術を知らなくても、経験値に関係なく、誰にでも行え、殆どの人が同じ判別結果を出せる極めて簡単で間違えの少ない試飲方法です。

<STEP1>
色調→香り→味を視ますが、詳細な感想はあまり重要ではありません。ワインを飲み込み、またはクラッシャーに吐き出した瞬間、つまりワインが口内から無くなった瞬間に唾液が出るかどうか、数十秒間唾液が出続けるかどうかをチェックします。唾液が出続ければ STEP1は通過です。

<STEP2>
唾液が出続けることを確認しながら今度は、体が熱くならないか?体温が上がる感じがしないか?汗ばむ感じがないか?をチェックします。この感じがなければ STEP2も通過です。もし体が熱くなる感じがある場合は、ワインが健全さを失っているか、または体が本調子でない事が考えられますので、この時にこのワインは飲まない方がよいでしょう。ここまでの判別は1分程度あれば充分だと思います。

<STEP3>
これを3~4回繰り返して確認します。迷ったら何度も繰り返してください。そして、お腹が空いてくればそのワインは素晴らしいワイン、健全な状態のワインです。試飲を繰り返すうちに、唾液が出なくなったり、体が熱くなってきたり、お腹がいっぱいになってきたら、どんなに有名なラベルが貼ってあってもそのワインを味わう価値はあまりあるとは言えません。


以上がワイン本来の健全な状態かどうかを判別する試飲方法です。お気付きのようにこの試飲方法には嗅覚も味覚も思考も必要ありません。自分の体が勝手に反応する結果を判断するだけです。飲み込んで良いものかどうかを体はちゃんと反応してくれているのでしょう。

この「体の反応」による試飲方法で判別すると実に多くのワインが3つのステップをクリア出来ません。そして残念ながら高級ワインほどその傾向にあります。健全さを欠いたワインでは料理も進まず、レストラン等では売上に関わる問題で、料理との相性を考えるマリアージュ以前の話しです。今流行の自然派ワインでも日本ワインでも、またクラシックなオールドヴィンテージのワインでも、それが自分の好みのワインかどうかの前に健全な状態かどうかを判断することが「嗜好品」であるワインを楽しむ第一歩です。そして、ワイングラス作りにとっても大切な第一歩です。










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by wakichi-koubou | 2018-05-20 11:14 | コラム | Comments(0)

ウィスキー比較

ラフロイグ10年、1本は一般流通ボトルで、もう1本は蒸留所から持ち帰られたボトル。この2本を和吉グラス【SPIRITS】で比較するとまるで違うウィスキーのように感じます。


ボウモア 23年 1989 ポートカスク マチュアードを和吉グラス【SPIRITS】と国際規格テイスティンググラスで比較すると、この比較もまるで違うウィスキーのように感じます。

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何れも沢山飲める方が良いものです。 #BARアイラ島銀座 さんで体験していただけます。



※ 和吉グラス【SPIRITS】の詳細
https://wakichi.exblog.jp/22932154/
※ 和吉グラスオンラインショップ

http://wakichi.thebase.in/











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by wakichi-koubou | 2018-03-21 07:13 | コラム | Comments(0)
それぞれのワイン産地で使われてきたそれぞれの形のワイングラスを統一しようと、1968年にINAOで企画されました。片や真逆の発想から、リーデル社がソムリエシリーズを発表したのが1973年。どちらも当時としては新風だったでしょう。

INAOグラスは安い、丈夫、かさばらない、等の利点が支持され、1970年の発売から僅か10年で世界に広く普及しました。時代は変わり、2000年以降、様々なワイングラスが廉価に入手出来るようになると、標準化された規格品の利点は無くなります。

このグラスの気になるところは、やはり「国際規格テイスティンググラス」と言うネーミングです。このネーミングから受ける印象通り、「INAOグラスはワインをおいしく飲むための基準となるグラス」や「プロ用ワイングラス」等とインターネットにも多数紹介されています。しかし実際には、色も香りも味も捉え難い為、質を重んじているワイン生産現場や試飲会、レストラン等では年々見掛けなくなっています。

特にワイングラスの場合、商品名から受ける印象と実際の機能や性能は全く異なります。ブドウ品種名やワイン産地名が冠せられたグラスや、「ユニバーサル」「マルチパーパス」「オールパーパス」と言った意味合いのグラスがメーカーごとに形も大きさも異なる事がその理由に他なりません。










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by wakichi-koubou | 2018-02-18 17:14 | コラム | Comments(0)
4月1日にアメリカ オレゴンで開催されました「2nd Annual Willamette Valley Barrel Auction」をメインに、5日間ウィラメットバレーの様々なピノノワールを試飲させていただきました。
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6つのAVAにはそれぞれの味わいがあり、ワイン造りが始まって60年余りとは思えないその区画分けには大変な情熱と投資が注がれたことでしょう。ブドウ栽培とワイン醸造には幾つかの考え方(派閥)があるようですが、基本的にはブルゴーニュに準じたワイン造りです。

試飲用ワイングラスは、ザルト社製を使っていたワイナリーが1軒、他は何処もフルボトルが入ってしまうほど大型の丸いチューリップ形で、時代のトレンドも窺えます。

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個人的には、酸味とミネラル感がしっかりしたブルゴーニュと違い、その何れもが柔らかいこの産地の個性には、やはりグラスは大き過ぎ、そして樽(228リットル)は小さいように思いました。先駆者に敬意を表し、大変に友好的なウィラメットのワインコミュニティーがとても良い印象でした。

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実際に肌で感じた味わいを和吉グラスを通してこれから確認してみたいと思います。











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by wakichi-koubou | 2017-04-04 13:35 | コラム | Comments(0)
赤もまともです。白同様に端的な味わい表現と正しい適温の表記。廉価な量販品ですがセンスを感じます。先日空けた白のエコパックには MOULIN DE GASSAC(赤) を入れて試飲。
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舌に味蕾マップが有っても無くてもラッパ飲みの味は、グラスで飲む味に勝ります。この違いこそが、多くのワイングラスセミナーに疑問符が付く理由です。











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by wakichi-koubou | 2016-07-30 05:31 | コラム | Comments(0)
このエコパックワイン、巷の高級酒が恥ずかしくなるような健全な状態です。シャルドネ & コロンバール、187ml、アルコール度11.5%、お薦め温度 8~10℃。酸化防止剤:亜硫酸塩、リーファーコンテナ使用、その他の記載内容も全て◎!

好ましいグラスは風船形だと思いましたが、試してみると樽形でした。ですが、ご存知の方にとっては既に常識ですが、グラスに注がず、エコパックに直接口をつけてラッパ飲みした方が美味しいです。アウトドアに便利なだけでなく、グラスがワインの味覚情報をどれだけマスキングしているかを簡単に試すことが出来ます。そして和吉グラスがどれだけそのマスキングが少ないかが解ります。最高だと思ってきたグラス、またはお手元にあるグラスでお試しください。バックインボックスと違い、自分専用で使えるエコパック(187ml)は、飲み口に鼻を近付ければ、グラスによってスポイルされていない香りを感じる事も出来ます。更に!使い捨てるには勿体なく、ラッパ飲み実験したいワインに使い回したり、これからの夏休みに持って出掛けたいワインを入れるにも便利です。勿論グラスは不要です。実売価格は 250~350円です。
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※ ボトルからエコパックにワインを移される際は、ジョウゴ等他の道具は使われないことをお薦めします。
※ (株)フィネスが取扱う商品ではありません。








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by wakichi-koubou | 2016-07-28 05:17 | コラム | Comments(0)